関節リウマチ

リウマチを疑うとき

・体中の関節で場所に限らず、原因が思いつかないのに痛みやこわばりを感じるとき。
・関節がはれぼったいと感じたり、特に朝、関節が動きにくいと感じるとき。
・複数の関節が痛いとき。
 
などの症状が長く続いていると思ったら早めに受診しましょう。



リウマチ 医療最前線

リウマチと聞くと、とても怖い病気という印象がありますが、最近はリウマチ学の進歩により、優れた効果のある薬が開発されており、薬の使い方にも新しい概念が導入され、完全寛解する症例も見られるようになっているのです。
リウマチは今や治る可能性のある疾患になっているのです。
また最近の生物学的製剤の登場で、劇的な症状の消失が認められるようになり、さらに光がさしています。当院においても、すでに数多くの患者さんがその恩恵にあずかっておられ、とても喜んでいらっしゃいます。
少しでも心配な症状があるときは、どうぞ気軽に診察を受けてください。



治療方針

リウマチの何がイヤかといえば、関節がひどく痛く、変形することでしょう。変形した関節は元には戻らないのです。



ですからリウマチ治療にあたっては、関節の変形を防ぐことを第一に考えなければならないのです。わかりやすくいえば、関節が腫れて痛みが続くようでは、絶対にダメなのです。初期でも進行期(すでに変形のある例)でも同じです。治療の効果があれば、痛みは消失し、腫れはひいてくるのです。

関節リウマチの治療アプローチ



治療方法

当院では副作用を常に念頭に置きながら、薬の種類や量を決定して、関節症状を消失させることを治療目標にしています。また経済的負担も重大な問題と考えており、特に生物学的製剤において医療費負担が大きいことが挙げられます。当院では、なるべくコストがかからない様に、かつ治療効果が得られるように製剤の種類、投与間隔など患者さんと相談しながら治療を進めています。あきらめずに快適な生活を取り戻しましょう。



薬物療法

病初期から効果のある抗リウマチ薬を使用して、リウマチ炎症をしっかり押さえ込んでしまうことが予後を良くする方法です。具体的には患者さんの希望もありますが、なるべく早期にメソトレキセートによってコントロールするようにしています。



手術療法

高度の外反母趾や腱断裂など手術をしたほうが患者さんにとって有益であると判断されたときは、病診連携を行う地域中核病院に紹介しています。



リハビリテーション

関節の痛みによる廃用性筋萎縮などに対して、無理なくできる筋力訓練指導や疼痛除去訓練などを指導しています。



先端医療

生物学的製剤の登場により、驚くほどの好結果が見られるようになりました。当院でも、関節の痛みや腫れがみるみる引いていくのがわかり、まったく痛みのない生活に戻ったとか、体がすごく軽くなったと、多くの患者さんが大変喜んでいらっしゃいます。

・リウマチ学で学位(博士)を取得
・日本リウマチ学会専門医
・日本リウマチ財団登録医